専門医活動報告」カテゴリーアーカイブ

コロンビア大学歯内療法学講座ウェビナーに参加

2022年12月4日に、オンラインにてコロンビア大学歯内療法学講座の3rd Annual Dr. Joseph Leavitt Memorial Lectureが行われ、ウェビナー参加しました。タイトルは「Endodontic Periapical Microsurgery vs Guided Surgery: Management of Challenging Cases」で、コロンビアエンド卒業生のDr. Silbermanによる講演でした。

根管治療でも治癒しない症例の場合、歯の保存処置の次の手は外科的歯内療法になります。その際は根尖切除術や意図的再植を選択することになりますが、上顎洞の位置や神経・血管の走行、歯根の離開度や歯・病変の位置から、手術適応外と判断され保存困難・抜歯となる場合があります。しかし近年のデジタルデンティストリーの技術を用いることで、サージカルテンプレートとトレフィンバーによる根尖摘出(ターゲテッド エンドドンティック マイクロサージェリー:TEMS)で従来適応外とされたような症例も治療を行うことができるようになってきました。今回のウェビナーでは、症例を通じてそのメリットが紹介されました。

当院でも過去にTEMSにより上顎第一大臼歯口蓋根の外科的歯内療法を行い、日本歯科保存学会学術大会にてポスター発表を行なっております。今後もその可能性に期待して、より多くの歯に対して保存処置を行ってまいります。

 

日本歯科保存学会学術大会にて講演

2022年11月10-11日に、岡山コンベンションセンターにて第157回日本歯科保存学会秋季学術大会が行われ、シンポジウムにて講演いたしました。

講演ではシンポジウム2「究極の歯髄保存」の中で「実臨床での歯髄保存 -成功の鍵と臨床課題:診断、術式、予後-」というタイトルで、診療における歯髄保存の意思決定と実際の症例を発表しました。

歯痛を伴う歯の治療では、通常は歯の神経(歯髄)を全て取り除く抜髄が広く行われています。もし歯髄の炎症が一部に限局している場合は、その部分のみ取り除いて残りの健康な歯髄はできるだけ残すという治療方法(断髄)があるものの、あまり一般的ではありません。しかし、歯の歯髄がなくなると新たなう蝕(二次う蝕)ができても気づかなかったり、歯の破折リスクが高まったりします。特に、超高齢社会の日本においては、健康寿命の延伸とともに歯の喪失リスクを下げる治療の普及は急務と言えるでしょう。現代の歯内治療ではマイクロスコープなど拡大視野での治療や、生体親和性の高い歯科材料の登場から、断髄が予知性を高く行えるようになってきました。

今後は、断髄をはじめとした歯髄保存療法が治療のオプションになることを切に願っております。

東京デンタルショー2022にて講演

2022年10月22-23日に、東京ビッグサイトにて東京デンタルショー2022が開催され、23日にセミナールームAにて講演いたしました。デンツプライシロナ株式会社より9月21日に発売されたプロテーパー・アルティメットについての内容で、「プロテーパーの新時代、プロテーパー・アルティメットが歯内療法に与える影響」と題してニッケルチタンファイルのお話をさせていただきました。

現地開催で多くの友人やメーカー関係者の方々とお会いでき、情報交換も行えました。セミナーにご参加いただいた皆様ありがとうございました。

ペンエンドスタディクラブinジャパン バイアニュアルミーティングに参加

2022年10月9日に、ペンエンドスタディクラブinジャパンのバイアニュアルミーティングが大阪とウェブによるハイブリット型で開催され、大会長の横田要先生にご招待いただいて現地にて参加いたしました。

セミナーは1日を通して外科的歯内療法が取り上げられ、歯内療法に関する問題解決として外科処置習得の重要性、上顎洞穿孔のマネージメント、歯内療法とインプラント治療の違いについてお話しがありました。

患歯の保存治療が可能かどうかの線引きは時として術者の主観に委ねられてしまうことがありますが、歯内療法専門医はまずは本来ある歯を残す治療に最善を尽くすべく努力しなければならないことを改めて感じました。一般歯科医の先生方にとって治療が難しい歯や経過の思わしくない歯を保存するべく、引き続き医療連携を通じた歯科医療の価値の創造に取り組んでいきたいと思います。

東京オーラルフィジシャンチームミーティングにて登壇

2022年10月1日・2日に、富士通汐留本社セミナー室およびオンラインにて東京オーラルフィジシャンチームミーティング2022が行われ、1日目の質疑応答コーディネーターとして登壇いたしました。

1日目はスウェーデン・マルメ大学カリオロジー科教授のダン・エリクソン先生による講演で、スウェーデンにおける予防歯科の普及にどのような背景があったかが示されました。質疑応答では、スウェーデンの予防歯科に対する国民の意識や現在の学校教育などについて会場からご質問が挙がりました。

その夜にはJOF主要メンバーによる会食があり、ダン・エリクソン先生を囲んでスウェーデンの日常生活から移民による医療問題にまで多岐に渡るお話しをいただきました。

現地参加を通じて、「予防に勝る医療なし」を改めて認識した2日間でした。

プレオーラルフィジシャン東京にて講演

2022年7月31日に、富士通汐留本社セミナールームにてプレオーラルフィジシャン東京(POPT)セミナーが開催され、演者として講演いたしました。

今回は今までの座学スタイルでなく、ワークショップスタイルも取り入れ、オーラルフィジシャン歯科医院への変革時に考えられる障害とその解決策について、参加者の皆さんとディスカッションいたしました。ディスカッションでは活発なやり取りがあり、予定を大幅に延長しての開催になりました。

予防歯科の実践は、理想論だけでは実現できません。スタッフ、患者さん、歯科医院の意識改革や改善も必要です。POPTセミナーを通じて、単に患者さんを囲い込む予防歯科セミナーとは一線を画した、長期的な視点で患者利益となる予防型歯科医療の啓発活動に引き続き関わってまいります。

ホスト研修医トレーニングプログラムにて講演

2022年7月27日に、東北大学大学院歯学研究科歯科保存学分野ホスト研修医トレーニングプログラムが行われ、講師として講演しました。

トピックは根管洗浄で、クラシックな論文から現代の最新の研究報告までを網羅する内容となりました。講義の後は実習もあり、透明根管模型を用いて従来のシリンジ洗浄の問題点から超音波発振装置、レーザーによる根幹洗浄法を確認しました。

当初の予定を過ぎても参加された研修医の皆さまから活発なご質問があり、3時間以上の講義となりました。

引き続き日常臨床と並行して後進の教育にも関わってまいります。

日本歯内療法学会学術大会に参加

2022年7月9日から25日まで、オンラインにて日本歯内療法学会学術大会が行われ、参加いたしました。

今回はコロンビア大学の後輩である嘉村康彦先生が特別講演をなさり、病因論から読み解く歯内療法の潮流をご発表でした。

また都内で同じく専門医医療をおこなっていらっしゃる錦織淳先生(補綴専門医)の特別講演や、東北大学大学院歯学研究科歯科保存学分野の八幡祥生先生のセミナーもあり、内容が盛りだくさんの学術大会でした。

来年もまた学会参加で知識と技術をアップデートしてまいります。

専門医口頭試問の試験官として参加

2022年7月23日に、東京のAP東京八重洲にて日本歯内療法学会専門医試験が行われ、口頭試験試験官として参加いたしました。

日本歯内療法学会認定の歯内療法専門医になるためには、申請条件の学会参加ポイント、学会在籍年数を取得した上で5つの症例報告を提出し、申請後に筆記試験と口頭試問が行われます。口頭試問では学会指導医と認定審議会委員の先生方が関わります。今回、指導医という立場でお手伝いをしてまいりました。

学会活動を通じて、今後もより良い医療を志す先生方が増えていくことを願っております。

日本歯科保存学会学術大会に参加

2022年6月16日から7月6日まで、オンラインにて日本歯科保存学会学術大会が行われ、参加いたしました。

特別講演ではミシガン大学の佐々木元先生が肥満と根尖性歯周炎についてご発表されました。顎骨に生じる慢性炎症には辺縁性歯周炎(いわゆる歯周病)と根尖性歯周炎がありますが、後者は患者さんの毎日のホームケアや歯科衛生士によるプロフェッショナルケアでは治癒せず、無菌的処置を遵守した適切な歯内治療が施されない限り治癒に至りません。慢性炎症への対応として、歯内療法専門医の役割は大きいと感じました。

秋の学術大会ではシンポジストとして登壇の予定です。素晴らしい学術大会になるようこれから準備を進めてまいります。