緊急事態宣言: 東京都の要請を受けての対応(4月10日時点)

2020年4月10日に、東京都から休業要請についての具体的な業種や施設の種類が公表されました。歯科医院は名称として挙げられませんでしたが、「社会生活を維持する上で必要な施設」である「医療施設」として「適切な感染防止対策の協力要請」と解釈されます。

メディアに取り上げられております通り、歯科医院では治療内容によっては飛沫感染のきっかけとなりうるエアロゾルが発生します。また、海外の報告では歯科医師・歯科衛生士は救命救急士よりもウイルス感染リスクの高い職業とも指摘されています。そのため、患者さん間での感染や医療スタッフ同士の感染といった院内感染には十分に配慮する必要があり、現在、別ページの「新型コロナウイルス感染対策と社会的対応」に記載の内容で取り組みを行なっております。

ところが、刻一刻と変わる現状において、N95マスク、サージカルマスク、キャップ、ガウン、グローブ、アルコール綿などのディスポーザブルな物的医療資源の流通が滞っており、中には全く供給がストップしている品もあります。また、医療スタッフの中には保育園の休園に伴い出勤が困難になる者や、年齢や基礎疾患を有することから新型コロナウイルス感染症のリスクを極力下げたい者、通勤時間の長さから人混みに暴露されやすい者もおります。そのため、単に急患対応に限定した診療規模縮小とするのみならず、医療スタッフの自宅待機や診療時間の短縮も行うことで、医療資源の消費や医療スタッフの就労に無理のない環境整備を積極的に行う必要が出てまいりました。

現在はアメリカ歯科医師会(ADA)暫定的ガイダンスに基づいて急を要する治療のみに限定して、診療時間は通常通りで対応しておりますが、今後は診療時間の短縮も組み合わせての対応を検討しております。随時取り組んでおりますので、最新の診療時間についてはお電話にてお問い合せください。皆様のご理解とご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。