禁煙外来との医療連携を開始

家族はタバコをやめてほしいと思っている。しかし禁煙にチャレンジしたがダメだった…。禁煙への道のりは本人の意志の強さ次第、と思われがちです。

喫煙は肺がんといった呼吸器系への悪影響のみではありません。口腔がんや咽頭がん、心疾患への悪影響なども指摘されています。また、副流煙には主流煙よりも有害物質がより多く含まれるため、家族の受動喫煙はむしろ喫煙者よりも悪影響が大きくなります。さらに喫煙は歯周病悪化の最大のリスクファクターであり、他にも口臭や歯の着色、といったお口の問題にも影響します。このような医学的な悪影響については、皆さん既にご存知なことばかりではないでしょうか。

現代医学では、喫煙には心理的依存身体的依存があるとされています。前者は「食後の一服」といった具合に習慣化してしまったもの、後者はニコチンに対する薬物依存という状態です。このニコチン依存という観点から、2006年よりニコチン置換療法を用いた禁煙治療が保険適用となりました(保険適用となるにはニコチン依存症のスクリーニングテストなど条件を満たす必要があります)。

川勝歯科医院では、歯科治療が済んだ後も予防メインテナンスで定期的に通院いただく予防型歯科医療に取り組んでいます。このたび、近隣の医療機関の禁煙外来と医療連携することで、禁煙にチャレンジする方を積極的かつ持続的に支援していく体制づくりを構築いたしました。

そろそろタバコをやめたいな、でも自分一人ではムリかも、という方に禁煙外来をご紹介し、担当医師、看護師とともに当院の歯科医師、歯科衛生士も一緒になってサポートしてまいります。「身体に悪いと分かっていてもやめられない」。そういうもどかしさを乗り越え、ご自身の毎日を気持ちよくし、さらに周りの人も喜ばせてあげましょう。気になる方は是非ご相談ください。