年別アーカイブ: 2024年

JOFウェビナーに参加

2024年12月17日に、オンラインセミナーにてJOF主催「OP診療所で使えるITツール活用事例」が開催され、院長およびスタッフが参加いたしました。

オーラルフィジシャン歯科医院の抱える課題の一つとして、診療データの収集と分析があります。これらは、予防歯科臨床の質の評価と改善に欠かせないものですが、その作業には多くの労力がかかるため、継続的なデータ収集と分析の定着が難しいのが現実です。この課題に対し、Slackというアプリツールが持つ簡便さと拡張性が役立つ可能性があります。本セミナーでは、Slackでどのようにデータ入力をし、省力化、自動化が可能かといった内容で、実際の活用例とともに解説がありました。

本セミナーではアプリやスクリプトを上手に活用することで生産性が上がるだけでなく、データ収集から広がる将来の可能性についても解説があり、大変魅力的な使い方だと思いました。次回は1月に実装編として第二回のセミナーがあります。次回も参加して歯科医院をバージョンアップしてまいります。

東北大学歯学部にて講義

2024年12月16日に、東北大学歯学部にて歯内療法学の講義および実習が行われ、非常勤講師として担当いたしました。

毎年12月頃に、3年次の歯内療法学カリキュラムに基づいて「再根管治療の術式と感染対策」のトピックで講義を行なっております。また、午後の学生実習では「下顎大臼歯のアクセスキャビティ・根管形成・根管充塡」の指導をお手伝いいたしました。講義スライドでは学生時代の弓道部の写真を入れるのですが、今年も実習中に「僕も・私も弓道部です」と声をかけてくださる学生がおり、母校とのつながりの温かさを毎回感じる次第です。

夕方からは医局会・論文抄録会があり、夜は医局忘年会が開かれました。国際卓越研究大学としての東北大学らしく、留学生の受け入れとサポート、および国と国をつなぐ国際的な研究が活発になっており、歯科保存学分野の医局員・大学院生に様々な人種が増えてきました。来年も引き続き学部教育と医局の活動に関わって参ります。

JEA認定カリキュラム6にて講演

2024年12月1日に、大阪歯科大学にて日本歯内療法学会認定カリキュラムが行われ、カリキュラム6の講師の一人として講演を担当いたしました。

講演は「最新歯内療法術式」で、講師する側として毎回課題を課しております。それは、講演前1年間に米国歯内療法学会誌(JOE)で発表された論文に目を通し、臨床の立場で興味深いものを取り上げてお伝えする、というものです。この一年間では歯髄幹細胞を用いた歯科治療に関する研究報告が複数あり、今回の講演ではそれを主体に発表いたしました。

これからの日本歯内療法学会の研修に関わり、学会活動に尽力してまいります。

臨床実習会議に参加

2024年11月30日に、日本医歯薬専門学校にて臨床実習会議が行われ、院長が参加いたしました。

当院は歯科衛生士学校の学生さんの臨床実習施設となっております。本年と同じく、来年度も学生さんを引き続き受け入れる予定です。来院の皆様もご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

米国歯内療法専門医日本協会セミナーにて講演

2024年11月23日に、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(千代田区)にて第7回米国歯内療法専門医日本協会セミナーが開催され、講演いたしました。

当日の朝は姫路市にて日本歯科保存学会・日本歯内療法学会診療ガイドラインコアメンバーによるミーティングがあり、その後に東京に戻っての講演でした。

今回の講演では、東北大学研修医プログラムでも発表している根管洗浄をテーマにした内容で、工学的考察や動画も交えて発表いたしました。ご参加いただいた先生方、後援下さった企業の方々、誠にありがとうございました。来年もまた11月下旬に開催いたします。

第161回日本歯科保存学会に参加

2024年11月21,22日に、アクリエ姫路(兵庫県)にて日本歯科保存学会2024年度秋季学術大会(第161回)が行われ、参加いたしました。

2日間の日程では、接着歯学や歯の保存、インプラント治療、デジタルデンティストリーに関する特別講演がプログラムに組まれ、歯の保存治療から周辺領域に広がる学びとなりました。東北大学からもオーラルプレゼンテーションのエントリーがあり、最新の研究結果を発信する機会となりました。

次回は2025年の春で、愛媛県松山市にて開催されます。臨床とともに学術にも関わってまいります。

東京デンタルショー2024に参加

2024年11月16,17日に、東京ビッグサイトに(東京国際展示場)にて東京デンタルショーが開催され、参加いたしました。

東京デンタルショーは規模の大きい歯科機器・機材等の見本市です。大きな会場(東1,2ホール)に多くの企業がブースを設けており、連日大盛況の様子でした。

中でも、昨今のデジタル化(DX化)の波と人材確保の難しさから、数社が自動精算機を展示していたのに目が止まりました。医科も含めて医療には今や電子カルテやレセプトコンピュータが欠かせませんが、お会計の前後では入力内容の確認、精算、金銭の授受等が発生します。以前より自動釣り銭機なる機械があり、会計時のお釣りの間違い防止や入出金の管理で業務の簡略化が図られていましたが、自動精算機はその上をいく機器で、まさにセルフレジの流れで患者さんが会計・精算を進めることができるようになります。理屈はスーパーのレジや駐車場の精算機と同じではありますが、医療の場合は医療明細書の発行や処方箋の発行などがあり、単純に精算だけの機械ではありません。DX化により業務の効率化につながる機器として、これからの歯科医療現場で広がっていく未来を想像させられました。

その他、企業後援の生涯研修セミナー等が開催され、アップルデンタルセンターの畑慎太郎先生、歯科衛生士の花岡祐み子先生による予防歯科セミナーに参加いたしました。

学校歯科の役割セミナーに参加

2024年11月18日に、zoomにて杉並区歯科医師会主催の「学校歯科の役割」セミナーが開催され、参加いたしました。

学校行事では歯科検診が行われており、地域の歯科医師が嘱託歯科医として学校歯科に関わるタイミングがあります。一般的には「虫歯の検診」と思われている方が多いと思いますが、歯肉炎、歯の生え変わり、歯並び、歯の先天性欠如の有無、舌の運動、といった口腔内だけでなく、児童・生徒の口腔機能や身体の成長などを合わせて確認します。今回のセミナーでは、児童・生徒の診察時の注目点について解説がありました。

当院では杉並区歯科医師会所属として、地域保健活動に引き続き参加してまいります。

在宅歯科医療研修会に参加

2024年11月5日に、zoomにて杉並区歯科医師会第2回在宅歯科医療研修会が行われ、参加いたしました。

当院でも在宅歯科診療を行っており、週に1件ほどのご依頼でご自宅まで院長・歯科衛生士のペアでご訪問しております。従来の歯科医院で行う治療はそっくりそのまま在宅歯科で行うことは難しいですが、さまざまな工夫やポータブルの医療機器を活用することでより良い医療に繋げることができます。

当院でも少しずつ在宅歯科診療の件数を増やしていきながら、通院が困難になってしまった方へのサポートも継続できる体制づくりを進めてまいります。