診療ガイドラインフォーラムに参加

2月8日に、東京国際フォーラム(東京都中央区)にて「Mindsフォーラム2020 診療ガイドラインが拓く医療の未来」と題したEBM普及推進事業フォーラムが厚生労働省委託事業の一環として開催され、参加いたしました。

治療における意思決定としてインフォームドコンセントという言葉がありますが、単に医師・歯科医師による治療の提案ではなく、(1)科学的根拠の強さ、(2)その治療による益と害のバランス、(3)患者さんの価値観や希望の多様性、(4)医療コストや使用可能な資源、に基づいた「推奨度」を提示する診療ガイドラインを用いた意思決定が求められており、シェアードディシジョンメイキングが医療現場で広まりつつあることが説明されました。

プログラムでは医師のみでなく、看護師や患者代表の講演もあり、最後にパネルディスカッションも行われました。ディスカッションでは、「患者中心(patient centered)」という言葉で逆に誤解を招いて疾患に意識が向いてしまう点が取り上げられ、「疾患と共に生きる人(People living with disease)」のような「人が中心(human centricity)の診療ガイドライン」のあり方を模索する必要性が語られました。