2022年12月4日に、オンラインにてコロンビア大学歯内療法学講座の3rd Annual Dr. Joseph Leavitt Memorial Lectureが行われ、ウェビナー参加しました。タイトルは「Endodontic Periapical Microsurgery vs Guided Surgery: Management of Challenging Cases」で、コロンビアエンド卒業生のDr. Silbermanによる講演でした。
根管治療でも治癒しない症例の場合、歯の保存処置の次の手は外科的歯内療法になります。その際は根尖切除術や意図的再植を選択することになりますが、上顎洞の位置や神経・血管の走行、歯根の離開度や歯・病変の位置から、手術適応外と判断され保存困難・抜歯となる場合があります。しかし近年のデジタルデンティストリーの技術を用いることで、サージカルテンプレートとトレフィンバーによる根尖摘出(ターゲテッド エンドドンティック マイクロサージェリー:TEMS)で従来適応外とされたような症例も治療を行うことができるようになってきました。今回のウェビナーでは、症例を通じてそのメリットが紹介されました。
当院でも過去にTEMSにより上顎第一大臼歯口蓋根の外科的歯内療法を行い、日本歯科保存学会学術大会にてポスター発表を行なっております。今後もその可能性に期待して、より多くの歯に対して保存処置を行ってまいります。